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研究会について設立趣旨

日本は極めて早いスピードで超高齢社会を迎えています。
それに伴い障害を有する高齢者が急速に増加し、なかでも筋肉や骨、関節が弱まることで日常生活に大きな支障をきたし、最悪の場合は要介護や寝たきりの状態となる高齢者が増え続けています。この高齢者のフレイル化は、ロコモティブシンドローム、サルコぺニアといわれ近年重大な健康リスクの一つとして注目を集めています。
当研究会では、このロコモティブシンドローム、サルコぺニアをはじめとする高齢者のフレイル対策に「食と栄養」の観点から取り組み、その予防および改善に繋がる情報を積極的に発信し、健やかで豊かなアクティブシニアライフをサポートします。
「食と栄養」を通じた対策と、さまざまなコンテンツの提供を行うことで広く社会に啓発し、シニアのQOL(Quality of Life:クオリティオブライフ)の向上に寄与するための場として、ぜひ当研究会をお役立てください。

設立の目的

65歳以上の人口が1/4を超える超高齢社会において、フレイル・ロコモ・サルコペニアといった健康リスクに対し、関心が高まっている。本会は、「食と栄養」という観点から、それらの予防方法について研究し、その成果を国民に広く伝えることで、いつまでも活き活きと自立した生活を送れる「アクティブシニアライフ」の実現に貢献する。

健康寿命の延伸とQOLの向上をめざして

日本人の平均寿命は、世界でもトップクラスの水準であり、男性は80.98歳、女性は87.14歳(2018年調べ)で、これは日本人の誇るべき成果といえます。ところで寿命が長いことがそのままシニアライフにおいて快適な生活を約束するものでしょうか。

実は寿命とは別に健康寿命という考え方があります。健康寿命というのは日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間のことですが、一般に寿命と健康寿命の間に非常に大きなかい離があります。研究機関によって数値は多少異なりますが、この寿命と健康寿命の差は男性で約9年、女性で約12年といわれています。
つまり、人生の最終期にあたってこれほど長い期間、身体に不自由を抱え、快適な生活が送れない状態となっているのです。
介護や寝たきりの状態をできるだけ短くし、健康寿命をできる限り長くすることはシニアのQOL(クオリティオブライフ)の向上に非常に重要です。

平均寿命と健康寿命の差

アクティブシニア「食と栄養」研究会では、予防医学を視野に「食と栄養」の観点からアプローチ。シニアのQOL(クオリティオブライフ)の向上に貢献し、健やかで豊かなシニアライフの実現をめざします。とくに近年、急速な高齢化に伴いクローズアップされてきた高齢者の「フレイル」「ロコモティブシンドローム」「サルコペニア」といった大きな課題に、「食と栄養」を切り口にその対策を立て、健康寿命の延伸に寄与していきます。

STOP! ロコモ、STOP!サルコペニアを普及、啓発します。

とくに高齢者の生活課題の一つとなっている「ロコモティブシンドローム」、略称「ロコモ」は、加齢にともない筋肉、骨、関節の身体の3つの部位に支障をきたし、日常生活活動が困難になり、最悪寝たきりになる現象をいいます。アクティブシニア「食と栄養」研究会は、この現象に歯止めをかけるため、「STOP!ロコモ」「STOP!サルコペニア」を標榜し、その対策情報を積極的に発信していきます。

STOP! ロコモ、STOP!サルコペニア
なかでもサルコペニアに注目

ロコモの中でも、とくに筋肉の減少を「サルコペニア」といい、米国では5大疾病リスクの一つに数えられています。「サルコペニア」はギリシア語で骨格筋の減少を意味し、サルコ(筋肉)とペニア(減少)があわさった言葉です。

筋肉量の低下は筋肉による膝関節のサポートの減少につながり、これが肥満による体重増加とあいまってさらに関節への負担が増し、結果として膝関節に炎症を起こし、それにより運動量の減少→肥満、筋肉量減少→膝への負担増という悪循環が生じます。以上のとおり、筋肉量の低下はロコモティブシンドロームの3要素(筋肉・関節・骨)の中でも非常に重要な要素といえ、まさしくロコモへの入り口といえます。
アクティブシニア「食と栄養」研究会では、このサルコペニアについても、有効な対策情報を発信していきます。