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健康長寿の「食と栄養」高齢者の「食と栄養」の現状

高齢者の「食と栄養」の現状

年齢を重ねるにともない、食は細くなり、食欲を感じづらくなってきます。
食事そのものに対して関心が薄れ、食事を抜く回数が多くなったり、毎日同じものを食べ続けたりと、高齢者の食生活は乱れがちです。そうした食生活を長く続けることにより、体を健康な状態に保つために必要な栄養が不足し、低栄養へ陥るのです。
特に近年では、ひとり暮らし高齢者の食生活の乱れが深刻化しています。
食生活の特徴として挙げられるのは「食生活の若者化」です。20代ひとり暮らしの食生活と同じような「孤食」「メニューの偏り」「不規則化」によって、ひとり暮らし高齢者は家族と同居する高齢者よりも低栄養に陥りやすい状態にあります。

低栄養とは

「低栄養」とは健康的に生きるために必要な量の栄養素が摂れていない状況をいいます。加齢にともなう筋力や筋肉量の減少はごく自然な老衰現象ではありますが、そこに「低栄養」が加わることで、「フレイル(虚弱)」へと状態を進行させ、サルコペニアロコモティブシンドロームを引き起こす要因となります。「低栄養」は後期高齢者が要介護状態や寝たきりになる原因の一つとして重要視されています。

低栄養傾向の65歳以上の高齢者の割合
低栄養傾向の65歳以上の高齢者の割合

出典:平成29年度「国民健康・栄養調査」の結果

低栄養の要因

高齢者が低栄養状態へ陥る要因は次の通りです。

社会的要因

  • 独居
  • 介護力不足、ネグレスト
  • 孤独感
  • 貧困
社会的要因

精神的心理的要因

  • 認知機能障害
  • うつ
  • 誤嚥、窒息の恐怖
精神的心理的要因

疾病要因

  • 臓器不全
  • 炎症、悪性腫瘍
  • 疼痛
  • 義歯など口腔内の問題
疾病要因
  • 薬物副作用
  • 咀嚼、嚥下障害
  • 日常生活動作障害
  • 消化管の問題(下痢、便秘)
疾病要因

加齢の関与

  • 嗅覚、味覚障害
  • 食欲低下
加齢の関与

その他

  • 不適切な食形態の問題
  • 栄養に関する誤認識
  • 医療者の誤った指導
その他

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会報告書」