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健康長寿の「食と栄養」タンパク質摂取の重要性

タンパク質摂取の重要性

いつまでも健やかに過ごす秘訣は、なにより食生活にあります。
栄養面から考えると、良質なタンパク質を適切に摂取することは、ロコモ・サルコペニア対策にはきわめて重要な要素です。さらにタンパク質を中心に、多彩な栄養素をバランス良くとることは、いつまでも健康な身体を保つための秘訣といえそうです。

日本人の食生活におけるタンパク質摂取量の推移

出典:厚生労働省「国民健康・栄養調査」(2018年)

この飽食の時代にあっても、ここ10年ほど日本人の食生活におけるタンパク質の摂取量が低下しています。摂取量は、男女を問わず若年層から高齢層まで幅広い層で低くなっています。このような状態は、高齢者にとって、ロコモやサルコペニアが進行し、低栄養による転倒や骨折などが多くなり、そこから要介護、寝たきりとなるケースが今後も増えていくと考えられます。また若年層や中高年層にとっても、将来ロコモやサルコペニアとなる時期が早まる恐れがあります。

血清アルブミン値と生存率

タンパク質と生存率には一定の関係性が伺えます。
血清アルブミン(タンパク質)値を調査すると、この値が高いと生存率が高く、逆に低いと生存率は低くなります。つまりタンパク質の栄養状態が良いほど老化速度が遅く、疾病リスクも低いと考えられます。タンパク質の栄養状態が悪いと、老化を早め骨格や筋肉量が減少し、ロコモやサルコペニアとなる可能性が高くなります。タンパク質をしっかり摂取することが、老化を遅くし、健やかなシニアライフを過ごす鍵といえそうです。

血清アルブミン値と生存率

出典:Age and Aging, 1991;20 ; 417-420,H.Shibata et al.
_ongitudinal Changes of Serum Albumin in Elderly People Living in the Community

血清アルブミン

血漿中に含まれるアルブミン。血漿タンパク質の中では最も量が多くタンパク質量の指標としやすい。水に最も溶けやすく、脂肪酸・胆汁色素・薬剤・イオンなど種々の物質の運搬や血液コロイド浸透圧の維持などの役割をもつ。

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