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健康長寿の「食と栄養」低栄養とは

低栄養とは

低栄養状態では、エネルギーとたんぱく質の摂取量が不足しています。あわせて、体を健康に保つための多くの栄養素が不足している状態です。

低栄養の状態

  • 体重の減少
  • 皮膚が炎症を起こしやすく、
    床ずれになりやすい
  • 風邪などの感染症にかかり
    やすく、治りにくくなる
  • 転んだり
    つまずきやすくなる
  • 骨がもろくなり、
    骨折しやすくなる
  • 集中力や記憶力が
    低下する
  • 腹部や下半身に
    むくみが出る

これらの変化はすべてが低栄養に直結するものではありませんが、本人の気づかないところで進行していくものです。低栄養状態のままでいると、さまざまな症状を併発し、その積み重ねによって、寝たきりになったり最悪の場合、死に至る可能性もあります。

低栄養状態を判断する3つの指標

低栄養状態を判断するために用いられる指標は次の通りです。

1体重の変化

体重減少率の数値で低栄養の程度がわかります。
1~6ヶ月以内に3%以上の体重の減少が認められる人は注意が必要です。

体重減少率の求め方
(通常の体重-現在の体重)÷通常の体重×100
体重減少率からみる低栄養のリスク
  低リスク 中リスク 高リスク
1カ月 変化なし
減少3%未満
3%以上〜5%未満 5%以上
3カ月 5%以上〜7.5%未満 7.5%以上
6カ月 7.5%以上〜10%未満 10%以上

出典:厚生労働省「栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリング」資料を元に作図

2BMI

BMIとは身長と体重から肥満度を算出した体格指数のことです。

BMIの求め方
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
身長170cmで体重が65kgであれば、「65÷1.7÷1.7=22.4」となります。

BMIの値が18.5以下で低体重となりますが、高齢者はBMIの値が20を下回ると低栄養のリスクが高まります。ただし高齢者のBMIを計算する場合は加齢とともに青年期よりも身長が縮んでいることを忘れていけません。正しい身長と体重で数値を求めましょう。

目標とするBMIの範囲

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を元に作図

3血清アルブミン値

血清アルブミンとは、血液中のタンパク質の一種で、総タンパクの約6割を占め、栄養・代謝物質の運搬、浸透圧の維持などの働きをします。
採血検査の結果、アルブミンが3.5g/dlを下回っていると、低栄養の疑いがありますが、アルブミンの低下は高熱や炎症、その他の疾患でも起こりうることです。
低栄養の評価は血清アルブミン値の数値だけで判断するのは避けましょう。