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ロコモティブシンドロームとは

人間誰しもが、加齢に伴い心身機能が低下(虚弱化)していきます。
転倒、口腔機能の低下、認知機能の低下、尿失禁、筋肉の衰弱、歩行障害や関節障害など、いずれも高齢期の生活に負の影響をもたらす症状が現れます。なかでも骨、関節、筋肉の部位に支障をきたして運動障害がひき起こされる状態を「ロコモティブシンドローム」(略称:ロコモ)といいます。日常生活が困難になり、悪化すると要介護・寝たきりの状態となります。また、心身の虚弱化が出現した状態ではあるが、適切な対応で健常化する可能性のある状態をフレイルといいます。

悪循環を生む、筋肉、骨、関節の機能低下

筋肉、骨、関節の機能低下は、各々単独ではなく、それぞれが密接に関わりあって起こっています。加齢によって筋肉の合成と分解のバランスが崩れ徐々に筋肉量が低下しますが、これは筋肉による膝関節のサポートの減少につながります。これが肥満による体重増加とあいまってさらに関節への負担が増し、結果として膝関節に炎症を起こします。こうしたことから、運動量の減少→肥満、筋肉量減少→膝への負担増という悪循環が生じます。 筋肉量が減少するとつまずきや転倒のリスクが高まり、さらに骨強度が低下していると転倒した際の骨折リスクが高まります。また、一度骨折すると治癒までの間、運動量が減少することから、これが筋肉量の低下を招き、上記の悪循環へとつながります。以上のように筋肉量の低下は、ロコモの入口となるため、筋肉量の維持・増加は、ロコモ予防にとって非常に重要です。また骨・関節・筋肉の半減期(細胞の半分が入れ替わるのに要する期間)は、骨7年、関節・軟骨117年、筋肉タンパク質48日であるため、筋肉のケアによる効果が出やすい点も注目に値します。

悪循環を生む、筋肉、骨、関節の機能低下

老化を抑制するために

基本的には「栄養」「運動」がきわめて重要な対策の要素となってきます。骨・関節・筋肉の維持に効果的な栄養の摂取と日常の運動が健康で充実した高齢期の生活に大きく影響をもたらすと考えられます。

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