フレイルの状態になると、要介護状態になる危険性が高まるだけでなく、入院のリスクや死亡率も上昇します。また、ストレスに対する抵抗力も低下し、健康な状態であれば数日で治る風邪でも、さらに悪化して肺炎になりやすい状態になります。
次の項目のうち3つ以上あてはまる場合にはフレイル、2つ当てはまる場合にはフレイルの前段階のプレ・フレイルと判断されます。
6か月で2kg以上の(意図しない)体重減少
(ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする
通常歩行速度<1.0m/秒
握力:男性<28kg、女性<18kg
①軽い運動・体操をしていますか?
②定期的な運動・スポーツをしていますか?
上記の2つのいずれも「週に1回もしていない」と回答
出典:Satake S and Arai H . Geriatr Gerontol Int . 2020 Oct;20(10):992-993を元に作図
フレイルは早期に発見・対応すれば健康な状態へと戻ることが可能です。上記の項目に当てはまらない場合であっても、次の11項目を定期的にチェックし、フレイルの軽微な兆候やリスク要因がないかどうか確認してみましょう。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」
平成27年度 老人保健健康増進事業等補助金老人保健健康増進等事業 口腔機能・栄養・運動・社会参加を総合化した複合型健康増進プログラムを用いての新たな健康づくり市民サポーター養成研修マニュアルの考案と検証(地域サロンを活用したモデル構築)を目的とした研究事業 平成28年3月 東京大学 高齢社会総合研究機構 主任研究者 飯島 勝矢