サルコペニアを予防する上で大切なのは、ロコモティブシンドロームの予防方法と同じく、筋肉を減らさないための適度な「運動」と「栄養バランス」の取れた食生活です。加齢に伴い、運動不足や食事量の低下が気になる方は、無理のない範囲で改善していきましょう。
筋肉量を増やし、筋力や身体能力を改善するためにはレジスタンス運動と低強度の有酸素運動が効果的であることが言われています。レジスタンス運動とは抵抗を加えた運動であり、筋力トレーニングとして一般的に知られています。
日常生活の中で、無理のない範囲でレジスタンス運動を実践してみましょう。
筋肉生成に効果のあるタンパク質が豊富な肉や魚、大豆、卵などの食材を中心に、筋肉を動かすエネルギー源となる炭水化物(米・パン・麺類)、タンパク質の働きを助けるビタミンB6(マグロの赤身・レバー・鰹・鶏ささみ・キウイ・バナナ)などバランスよく摂取することが大切です。
ロコモ・サルコペニア対策に有効な食事のレシピを紹介します。
アクティブシニアライフを栄養の面からサポートする食事として、ぜひお試しください。
第53 回日本老年医学会学術集会記録(若手企画シンポジウム2:サルコペニア―研究の現状と未来への展望―)4.必須アミノ酸によるサルコペニアの予防,治療 小林 久峰 日本老年医学会雑誌2012;49:203-205