監修:鈴木 隆雄
桜美林大学 老年学総合研究所所長、大学院教授/国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 総長特任補佐
フレイルの操作的定義は幾つかありますが、国立長寿医療研究センターのグループでは、以下の5項目について質問・観測を行ない、5項目のうち3項目以上に該当する場合をフレイル、2項目に該当する場合をプレ・フレイルとして、一般高齢者の方々におけるフレイルの有症率を調べました。その結果、フレイルの有症率は65歳以上の高齢者全体では11.5%、予備軍は32.8%でした。さらにこの方々を2年間追跡調査し、要介護状態とフレイルの関係を調べました。
対象:65歳以上の地域在住高齢者5,104名(OSHPE)
上記 5 項目のうち、 | 3 項目以上に該当 | フレイル | |
2 項目に該当 | プレ・フレイル |
フレイルの有症率は65歳以上の高齢者全体では11.5%(予備軍 32.8%)であった。加齢に伴い有症率の増加が認められた。
(Shimada H et al.J Am Med Dir Assoc. 2013)
要介護認定の発生に対する 24か月間の追跡調査(n=4,572)
追跡期間:24か月/要介護状態の発生:178