2017年6月12日(月)
「毎日朝食を摂ることは幸せを感じる傾向がある」「複数で食事を摂る人は幸福度が高い」回答多数。
また、“介護”をきっかけに自身の健康のために栄養成分を気にする傾向も。
アクティブシニア「食と栄養」研究会では、健康意識の高い未来のアクティブシニア(45~64歳の男女)を対象に、食と栄養を中心とした現在の生活状況と意識を把握するため、アンケート調査を実施いたしました。
本アンケートにより、未来のアクティブシニア(45~64歳の男女)の食を中心とした生活状況と意識についての情報が得られました。[普段、朝食をどれくらいの頻度で食べるか]という設問では、男女ともに年齢が上がるにつれ、朝食を毎日摂る方の割合が多くなり、60代男性では全体の84%、60代の女性では92%が毎日朝食を摂るという回答が得られました。さらに、1人暮らしの方は、2人以上世帯の方と比べると1割程度朝食を食べる割合が少ないという結果でした。また、朝食を毎日食べている方は、そうでない方と比較すると、日常に幸せを感じることが多いという傾向がみられました。
本アンケートにより、特に介護経験の有無による自身の老後に対する「食と栄養」の意識の違いについての情報を得ることができました。アンケート対象者の中で、介護中・介護経験がある方は全体の3割でした。[大切なものは何か]という設問では、介護中・介護経験がある方の8割は「健康」という回答が得られ、介護経験なしの方よりも5%以上も多いという結果がでました。
また、[健康のために摂取を心がけている成分]については、介護中・介護経験がある方の場合、1位「食物繊維」約63%、2位「カルシウム」約59%、3位「タンパク質」約56%となり、介護経験なしの方よりも10%以上多くの方が3つの栄養成分摂取を心がけていることがわかりました。他の栄養も介護中・介護経験がある方は比較的高めの数値となり、意識して摂取していることが読み取れます。
また、今回のアンケート調査では「サルコペニア」と「フレイル」の2つの言葉の認知度についても調査しました。
「サルコペニア」の認知度は全体の約3割、意味を知っている割合は約1割にとどまりました。性別では女性の認知率が高い傾向でした。
「フレイル」の認知度に関しては、全体で約1割という結果でした。
当研究会では、高齢者の健康維持、健康寿命の延伸とQOL向上実現を目的に、より一層「食と栄養」を中心とした情報発信をしていきます。
「朝食」をほぼ毎日摂る方は全体では約8割だが、男女ともに年齢が上がるにつれてほぼ毎日摂る傾向にある。幸福度でみると、幸福を感じている人ほど食事を摂る頻度が高い。
<あなたは普段、朝食・昼食・夕食をどのくらいの頻度で食べていますか。(単一回答)>
健康のために食事で摂取を心がけている成分は、全体では「食物繊維」が最も高く、55.9%。次いで「カルシウム」が48.3%、「タンパク質」が45.8%と続く。
介護経験有無別でみると、現在介護中・過去経験ありがほぼ全ての項目で高い傾向。
<あなたが健康のために食事で摂取を心がけている成分をすべてお知らせください。(複数回答)>
「サルコペニア」の認知度について、全体では約3割。意味を知っている割合は約1割にとどまる。男性よりも女性の方が認知度が高い。介護経験の有無では介護中・介護経験者の認知度が全体より高い。
「フレイル」の認知度は、約1割にとどまり、介護経験の有無では「現在介護中」の認知度が約2割と全体よりも10pt以上高い。
<サルコペニアについて、あてはまるものをお知らせください。(単一回答)>
<フレイルについて、あてはまるものをお知らせください。(単一回答)>
アクティブシニア「食と栄養」研究会 事務局
担当:中村
電話 03-6231-1121
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